城下町出石の見所いろいろ(兵庫県)(スポンサードリンク) 井上晴雄の「日本 再発見の旅」(温泉、離島、宿)

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城下町出石の見所いろいろ(兵庫県)(スポンサードリンク)

但馬の小京都、出石のぶらり散歩(兵庫県出石郡出石町) 
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 兵庫県但馬地方に位置する出石は、仙石氏の城下町として発展してきたまち。三方を小高い山に囲まれ、古い町並みと素朴な文化が悠久の年月を経て守られている。格子窓や虫籠窓を構える古びた町家の並びを東に歩くと、程なくして、小川を隔てて出石城の登城門があった。見上げると有子山に埋もれるように、隅櫓が建っていた。
 
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出石城は山名祐豊が築城し、慶長9年(1604)小出吉英によって再築城された城。当時は5万8000石を誇る出石藩の本城で、大坂や日本海のまちとの流通も盛んであった。木漏れ日が淡い陰影をつける石段を上ると、木々の緑と朱色の鳥居のコントラストが鮮やかに目に飛び込んできた。そして、157段先に建つ稲荷神社からは、出石から豊岡に至る広大な町並みを眺望できた。



まるで京都のような、きれいな碁盤目状のまち。一方で目を引いたのは、まるで間隔を測ったように点在している寺の数々。興味深い話に、寺の砦説というのがある。かつて出石では戦になったときに、寺も砦の役割を果たしたというのだ。何故なら出石城は天守閣を持たない平城であるため、敵の進入を監視する役割が他にも必要だったからだ。確かに出石の地図を広げると豊岡街道には見性寺、京街道には経王寺、八鹿街道には稱名寺、奥山道には法城寺、日野辺街道には福成寺と街道の入り口は必ずといっていいほど寺が配置されているのが分かる。そして各寺には、高い地点から町を見渡せる高櫓や矢狭間があるというのだから更に興味が深まるところだ。出石の町並みはいつまで見下ろしていても飽きがこない。
 
 img_03.jpg出石城址から北に2分ほど歩くと、旧内堀石垣の上に巨大な木造の時計台がそびえているのが見えた。これは辰鼓楼と呼ばれる出石城の見張り櫓跡である。辰の時(午前8時)に太鼓が打ち鳴らされたのと、ちょうど形が太鼓の鼓に似ていることからそう名づけられたのだとか。堀の水の揺らぎと風にそよぐ柳の葉との組み合わせもよく、城下町に風情を加えるスポットである。


 辰鼓楼から東に延びる路地を入っていくと、格子窓を施した民家の並びに、赤茶けたの土壁を剥き出しにした建物が見えた。これは出石の地酒「楽々鶴(ささづる)」を造る出石酒造の酒蔵である。明治9年(1876)に発生した大火で出石一帯は壊滅状態に陥ったが、この酒蔵だけは奇跡的に残ったと伝えられている。傾いた陽が土壁にベイジュの影をつける。悠久のときを経て、町の変遷を目の当たりにしてきたのかと思うと神妙な気持ちになった。
 
 img_04.jpg出石の食といえば皿そばがあまりにも有名。いわゆる三たて(挽き立て、打ち立て、湯がき立て)を信条とするそばで、腰があり、独特の香ばしい風味が食欲をそそる。食べ方はごくシンプル。そばの上にネギ、わさびなどの薬味を載せ、徳利に入ったダシをその上からかけて食べる。5皿を一人前として、出石焼の小皿に盛られるスタイルも分量がはっきりしていて食べやすい。この風習が定着したのは江戸時代後期からのこと。出石そば自体の歴史はより古く、宝永3年(1706)の国替えのときに城主として招かれた仙石氏が信州そばの職人を連れてきたときといわれている。以来、300年の歴史を経てもその製法は代々受け継がれ、現在では町に49件もの出石そば専門店が点在している。  




当日は「南枝」に次いで古いとされる「よしむら」に入ってみた。桂小五郎潜居跡の隣にある小じんまりとした店。藍染ののれんをくぐると、そこには土間や囲炉裏がセピア色の空間をつくりだしていた。創業160年以来、地元産の蕎麦だけを厳選した昔ながらの石臼挽き。注文を聞いてから打ちはじめるスタイルも伝統を感じさせる。蕎麦の香りと擂りおろしたワサビの風味が何ともいえず、思わず追加の皿を注文した。 
 

 出石には、特産の蕎麦を生かした味覚、例えば、そば饅頭、そばソフトクリーム、そばせんべいなどもよく知られている。辰鼓楼のすぐ横にある「出石観光センター」や、おりゅう灯篭から西に程なく行った「松福堂」などは出石名物全般の買い物に便利だし、ふと路地に入ってみると個性のあるお店も数多く点在している。そぞろ歩きして出石ならではの素朴な味覚を食べ歩きしてみたい。 
 

 出石は歴史的な人物も豊富。沢庵漬けで知られる沢庵和尚ゆかりの寺「宗鏡寺」も徒歩圏内にあるし、桂小五郎が潜居したとされる民家跡も歴史を感じさせるスポットだ。白い土塀と長屋門を持つ「出石町家老屋敷」では武士の住まいを復元しており、当時の生活ぶりや大名行列の諸道具を見ることもできる。観光の見所は比較的出石営業所バス停付近に集まっており、徒歩でも要所を十分廻れる。より広範囲を散策したいなら出石観光センタ-のレンタサイクルがお勧めである。
 


<交通>
[[ 電車 ]]
・JR山陰本線豊岡駅または江原駅から全坦バス出石行きで30分(JR江原駅からのバスの本数は少ないので注意)出石営業所下車。

[[ 車 ]]
・舞鶴自動車道福知山ICから国道9、426号線で約53km 
<連絡先>
・出石観光協会
 TEL:0796-52-4806
・出石町役場
 0796-52-3111
・出石まちづくり公社
 0796-52-6045
・全但バス(出石営業所)
 0796−52−3011


・よしむら
 0796-52-2244/火曜休み/一人前750円〜/10時30分〜18時
・家老屋敷
 0796-52-5456/年末年始休み/大人100円、高大生80円/9〜17時
・松福堂
 0796-52-2219/無休/9〜20時
・出石観光センター
 0796-52-4806/年末年始休み/8時30分〜17時15分

 
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