近畿(兵庫) 井上晴雄の「日本 再発見の旅」(温泉、離島、宿)

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城崎温泉・喜楽旅館(兵庫県)(スポンサードリンク)

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  城崎温泉「喜楽」

 

  城崎温泉といえば、大谿川に沿う柳並木の緑や、下駄をカラコロ鳴らす浴衣姿の温泉客が温泉の代名詞となっているが、訪れた季節は冬。白い雪、除雪用のスプリンクラー、温泉客の長靴姿、色とりどりの傘が印象に残った。
「1週間くらい雪が30cmほど積もってましてな。まあ綺麗なもんですよ」。温泉街にも季節の装いがあるのだと、その冬の情緒を感じずにはいられなかった。 
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喜楽は、JR城崎温泉から徒歩15分ほどの所にあり、風格ある老舗旅館が軒を連ねる一角に建つ。木造3階建ての館内に入ると、和やかな女中さんたちが親切に迎えてくれる。
「どうぞ遠くからいらっしゃいました。あれあれ、こんなに真っ白になってしまって。」とコートに積もった雪をタオルでふき取ってくれた。 
  


 1972年の創業から徐々に改装を加えたという客室は、純和風で明るい雰囲気。竹やヒノキのよい香りが立ち込め、床の間に飾られた水仙の花や掛け軸が、雅な彩りを放っていた。 
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自慢の懐石料理は各部屋でいただける。津井山港に水揚げされた新鮮な松葉ガニをベースに、地元の厳選素材が食膳を彩る。
ゆでガニ、カニ鍋、サーモンとハマチの刺身、ユリネの茶碗蒸、湯葉の吸い物、デザート。
甘さ辛さの加減や温冷のバランスに加え、刺身ひとつにしてもワサビの花が添えられているなど、彩りへの工夫も惜しまない逸品だ。 
  
 

「お客様に最高のものを提供できるように、日々、工夫を重ねています。今後は薬膳料理のメニューも加えようと考えています。」
既存のものだけに飽き足らず、常に向上を考える女将の心意気に共感した。

 食後はちょっと休憩して、城崎温泉の外湯巡りに出かけてみたい。 
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城崎温泉には、さとの湯、地蔵湯、一の湯、柳の湯、まんだら湯、御在所湯、鴻の湯と外湯が7つがあり、銭湯風のものから露天風呂を備えるものまでバラエティーに富む入浴を楽しめる。城崎温泉の旅館やホテルでは、宿泊客限定で、チェックインからチェックアウトまで使える無料入浴券をもらえるので、ぜひ活用したい。城崎温泉の湯は、無色透明でほのかな海水の味がする。皮膚に付着する塩分の効果で、湯冷めしにくいのが特徴。関節痛、リウマチ、冷え性などに効能があり、飲用すると、慢性消化器病などに効き目がある。訪れた2日間は、朝から晩まで雪だった。気温は0度近く、凍えるような風が吹き荒れていたが、湯に浸かって心身温まり、外を歩いてもほとんど寒いと感じなかった。
外気の寒さと体の中の暖かさが調和する感覚。これほど心地よいものはない。見上げたら満天の星空。大谿川に沿って、煌煌と照らされるタングステンのオレンジ灯が、凍りついた道に反射して、異国の町のようだった。
 



  喜楽の地下1階には工房「楽画喜」があり、陶芸や素焼きの絵付け体験ができる。
たとえば絵付けの場合、無地の茶碗やカップに、自由に文字や絵を描き込む作業を約1時間かけて行う。
そして丹念に釜焼きされた完成品が、3〜4週間後に自宅に宅配されるようになっている。 
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もともと創作に関心があった女将は、宮津から先生を招いて、月1回の絵手紙講座も開いている。「今後は陶芸や絵付けに加えて、絵手紙制作も宿泊に取り入れたいですね。」と今後の抱負を語る女将。何かを創作する作業は、作品の完成させるだけでなく、その過程で、精神的な癒しや生きる活力が生み出される。宿泊を通して、心の保養まで期待できそうだ。




城崎温泉 喜楽
 TEL:0796-32-2503
FAX:0796-32-2707
内湯:男性(1)、女性(1)

〒669-6101
住所:兵庫県城崎郡城崎町湯島495

URL:http://www.yado-kiraku.com/

料金:1泊2食付:10000円〜
1泊朝食付:7000円〜
素泊まり:6000円〜
(税別・サ込み)
大人料金は中学生

宿舎:木造3階建て、1972年開業、和室14室 定員60名/P10台
予約:常時受け付け

チェックイン/アウト:15時〜/〜10時
営業期間:不定休
 

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